赤ちゃん返りは、大好きなママにかまって欲しいと思う子どもの愛情表現の一つです。
それは、さまざまな形で現れます。我が家では、私が3人目出産を機に、上の子2人が赤ちゃん返りしました。
その2人の子どもとの試行錯誤の日々の中で得た赤ちゃん返りへの対策についてお話しします。
5歳の娘の赤ちゃん返り
私には5歳になる娘がいます。
上にお兄ちゃんがいることもあって、早い時期から一人で服を着替えたり、トイレに行ったり、ご飯を食べたりすることのできる、手のかからないしっかりした子だなと思っていました。
しかし、私が3人目を妊娠したころから少しずつ娘の態度が変化してきたのです。
初めは、「ママはお腹に赤ちゃんがいるから◯◯ちゃんを抱っこできないよね」と言ってくることが多かったのですが、徐々に「ママ、服のボタンがとめられない」「スカートどっちが前か分からないからはかせて」などと、かまって欲しくてたまらない様子がみられるようになってきました。
妊娠中は、まだ私にも余裕があってかまってあげられたのですが、出産後は、5年ぶりの新生児のお世話に、いつも通りの家事をこなしていたら、どうしても娘とゆっくり遊んであげることができなくなりました。
ママにかまってほしくてたまらない娘の赤ちゃん返りはエスカレート。
- 「できない!ママやって!!」と大騒ぎ
- 兄のものをすぐに取り上げ、怒られて大泣き
- 私の周りを行ったり来たりして、ぶつかって物が壊れたり、こぼれたりして大泣き
私は、もうその泣き声を聞くだけでうんざりでした。
そのため、毎日イライラして、娘にやさしくすることがどうしてもできませんでした。
救世主は7歳のお兄ちゃん?
毎日私に怒られて泣き叫ぶ娘。
ある時、それを見かねた7歳の長男が「◯◯おいで!お兄ちゃんが絵本読んであげる」と言って娘を呼んだのです。すると、娘は「ママがいい!」と言いながらも、しぶしぶ兄のところへ行って兄の小さなお膝に座らせてもらい、絵本を読んでもらいました。
なんとも微笑ましい光景に私もはっとしました。
かまって欲しくてたまらない娘に対して、「どうして忙しいのに、こんなことをするんだろう」というイライラが勝ってしまっていた自分を反省しました。
その夜、夫にその話をすると、お風呂で娘と話をしてくれました。
娘は「赤ちゃんにママをとられた」と言っていたそうです。なんとなく感じていたことをはっきり言葉で言われたことで、娘に寂しい思いをさせていたことを反省しました。
その後、娘のことをいっぱいぎゅーっと抱きしめてあげました。
7歳の長男も赤ちゃん返り?
お手伝いも、妹の面倒も、赤ちゃんのこともしっかりやってくれる7歳の長男。いろいろ頼んでいましたが、それなりにこなしてくれていました。
そんな長男が、赤ちゃんが生まれて3ヶ月程経った頃、「ママぎゅーして!」と言うことが増えてきました。他にも、習い事の時間になると「お腹が痛い」「目が痛い」「しんどい」などと言うようになりました。
毎週これでは困ると思い、長男と話し合いました。
すると、「ママと一緒にいたいから習い事に行きたくない。僕も赤ちゃんみたいにママとずっと一緒にいたい」と言ったのです。
それを先輩ママに話すと、「うちの5年生の男の子でも、まだ下の子を抱っこしていると寄ってくる。だから、おいでと手を広げて言ってあげるんだ」と言われました。
子どもは大きくなっても、母親にハグして欲しいと思っていることに驚きました。
子供向けオンライン英会話 hanaso kids(ハナソ キッズ)
まとめ 大好きのハグは魔法のアイテム
それからも、上2人の赤ちゃん返りは続いています。
怒ることもありますが、イライラしたときこそグッと気持ちを抑えて、「おいで」と言ってハグをしてあげるようにしています。娘も甘えたい時は自分から「ママぎゅーして」と言うようになりました。
いろいろ言ってもまだ全部を理解することのできない年齢です。
ぎゅーっと抱きしめて「ママはここにいて、あなたのこと見ているよ」ということを態度で示してあげるのが、一番簡単で伝わりやすい愛情表現だと私は信じています。