子どもの小学校入学は親にとっても、子どもにとっても、不安と期待でいっぱいの一大イベントですよね。
特に、近所のお友達や同じ保育園のお友達がいない場合、余計に不安が膨らみます。
少しでも、その不安を安心に変えることができるようにお話ししたいと思います。
保育園選びは自由だが、公立小学校は学区が決まっている
保育園は学区に関係なく入園することができるので、入園を決める理由は様々です。
親の通勤に便利な場所であったり、教育方針が気に入ったところであったり、近くの保育園に入園できずに少し遠くの保育園に入園しなくてならなくなった場合など、様々な理由でその保育園を選びます。
しかし、公立の小学校は学区が決まっているので、基本的には学区内の小学校に行かなくてはなりません。ですので、学区外の保育園に通っている場合、小学校入学時に同じ保育園の友達がいないというケースは少なくはありません。
同じ保育園の友達がいない小学校生活は?
ある子どもの体験記です。
小学校の入学式の日、見渡す限り知らない顔ばかりでした。次の日、学校に行ってみると、楽しく話をしているクラスメイトを見かけましたが、自分は話しかける相手もいない。子どもはどうしたら良いのか分からず、不安になりました。
どうやら仲が良さそうに話している子たちは、同じ幼稚園だったようです。周りの子たちは仲良くしているのに、自分には知り合いがいない・・・自分にも友達ができるのかと不安が広がりました。
最初は頑張って通学していたのですが、慣れない環境や勉強の疲れなどで次第に「学校に行きたくない」と言い始めるようになりました。
ある日、子どもの目から涙がこぼれ落ちました。
「話す人がいないから学校に行きたくない」
「学校が楽しくない」
「隣りの席の子に話かけてみたら?」と言うと、「自分からは話しかけられないから嫌だ」と。
なかなか自分から話しかけられないタイプの子供にとって、知り合いがいない状況は辛いのかもしれません。
きっかけは一言の自己紹介
私の子どもの学校では、入学当初、子どもたちが仲良くなれるようにと、ただ自己紹介をするだけではなく、ゲームを取り入れて自分の名前や好きなもの、得意なことなどを発表する機会を何度も作ってくれました。
自分の名刺を作って交換する、というゲームもしていました。
このように交流を増やすことで、子どもたち自身も自分と好きなことが似ているお友達を見つけやすくなります。そしてまた、次の話題作りのきっかけにもなります。
このような場面で一度でも会話をしていると、休み時間にも話しかけやすいようです。
登下校も友達作りのきっかけに!!
保育園が違っても、実は近所に同じクラスの子がいるということもあります。学校側も、一人で登下校させるのは危ないので、同じ地域の子供たちを集めて、一緒に登下校するように配慮してくれます。
これも、子どもたちにとっては友達作りの良いきかっけとなっているようです。
まとめ
同じ保育園のお友達がいないと、初めは親子共々不安になりますが、子どもは大人が思っている以上にとても柔軟です。きっかけさえあれば、すぐに仲良くできるようになります。
もし1学期は学校に行くことを嫌がっていたとしても、2学期には嫌だと言っていたのが嘘のように、ケロッとして学校に通うようになることでしょう。
子どもの不安な気持ちをしっかりと聞いてあげ、子どもが新しい環境に適応していけるように焦らずにゆっくりと見守ってあげるのも、親の大切な役目の一つです。
入学準備、進んでいますか?